MIGA、経済的かつクリーンな発電をインドネシアで支援
MIGA、経済的かつクリーンな発電をインドネシアで支援
水力発電プロジェクトにより高価な化石燃料への依存度を軽減
ワシントン、2014年9月3日 – 政治リスク保証と信用保証を提供する世界銀行グループの一機関、多数国間投資保証機関(MIGA)は本日、インドネシアにおいて発電容量47メガワットの流れ込み式水力発電所の建設・操業、および送電線の建設を支援していると発表した。この新規ファシリティは、インドネシアの国営電力公社PT Perusahaan Listrik Negara (PLN)に、より経済的でクリーンな電力を供給することにより、高価な化石燃料への依存度を軽減するのに役立つことになる。
MIGAは、このプロジェクトの融資機関である国際協力銀行(JBIC)とみずほコーポレート銀行に対し最高2億ドルの保証を提供している。MIGAの保証は、通貨の兌換停止と送金制限、収用、戦争、内戦、契約不履行といったリスクをカバーする。本プロジェクトは同国西ジャワ州チアンジュール県の中部に近いチタルム川上流で進められ、この川に建設されたサグリン発電所とチラタ発電所の間の有効落差を利用して発電する。
「インドネシアには大きな経済的潜在性がありますが、同国の電力不足は、経済成長を拡大・深化させる上で大きな足かせとなっています」と、MIGAの本田桂子長官は語っている。「このプロジェクトへの融資の円滑化において重要な役割を果たすことができ嬉しく思います。これにより、より多くの民間投資を電力セクターに誘致するための重要なデモンストレーション効果を期待できます」
インドネシアはこれまで化石燃料を使った発電に大きく依存してきた。同国の電力セクターが抱える財政困難は、この化石燃料への依存によるところが大きい。
「再生可能エネルギーを中心に電力セクターへの民間投資を支援することは、世銀グループのインドネシア国別パートナーシップ戦略の重要な目標となっています」と、世銀のロドリゴ・チャベス・インドネシア担当局長は語る。「インフラ開発の遅れは、インドネシアの経済成長の妨げとなってきただけでなく、平等促進と貧困削減の努力にもマイナスの影響を与えます」
「MIGAの保証は、この重要なインフラ・プロジェクトへの融資を決定する際に欠かせないものでした」とJBICの担当者は語っている。「この取引でMIGAが提供してくれた保証のおかげで、融資の総体的安全性が高まりました」
「インドネシアは、当行にとって重要な市場です。当行は、同国の成長の柱である持続可能なインフラ開発に大きな力を注いでいます」と、みずほコーポレート銀行の稲川文雄グローバルプロジェクトファイナンス営業部長は述べている。「ラジャマンダラ水力発電プロジェクトのパートナーとしてMIGAの参加を歓迎します」
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世界銀行グループの一機関として1988年に設立されたMIGAは、経済成長、貧困削減、人々の生活向上を支援するために、新興国への海外直接投資を促進している。この使命の達成にあたり、MIGAは、投資家や金融機関に政治リスク保険と信用保証を提供している。
多数国間投資保証機関(MIGA)
世界銀行グループ
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